松屋藤兵衛の「珠玉織姫(たまおりひめ)」


風雅な紙箱のふたをとれば、おや、小皿が一枚。
さらに木箱を開けたら色とりどりの可愛らしい玉ころがぎっしり。
思わず頬がほころぶ、サプライズも嬉しい「珠玉織姫」は、200年を超える老舗、松屋藤兵衛の人気商品。赤は梅、黄は生姜、白は胡麻、青は柚子、茶はニッキ。白蜜と寒梅粉を丸めたものだが、さほどかたくなく、風味もしごく柔らかい。

織姫、とあるこの小皿は糸巻を模したもの。店のそばに位置する大徳寺のおとなりさん、今宮神社にある「織姫社」は、織姫にはた織りを教えたとされる織物の神様が祀られている。5色の玉は艶やかな西陣織を織りだす糸玉になぞらえられたものだというが、願いを込めてしたため笹につるす五色の短冊、あるいは天の川にきらめく無数の星のようにも、また思える。
七夕伝説と土地と文化を融合し、店主の思いを込めて作りだされたこの和菓子の、概念の深さに驚かされる。

冷たい抹茶や煎茶と合う。七夕の頃のギフトにぴったり。

松屋藤兵衛の「珠玉織姫(たまおりひめ/2100円)」
住所:京都市北区北大路紫野大徳寺前
電話:075-492-2850
営業時間:9−18時/木曜定休

昔から実家でひいきにしていた和菓子屋のひとつが、大徳寺そばの松屋藤兵衛。こちらの松風や麩焼き、落雁などはそんなわけで慣れ親しんだ味だが、この美しい干菓子のことは、数年前ギフトとしていただいて初めて知った。
木箱入りは七夕限定、という雰囲気だが、袋入りの家庭用だと年間通して茶事やおもてなし用としても重宝する。特に七夕の前には早々に売り切れてしまうので、予約はできるだけ早めにしたい。
取り寄せは現金書留でのみ受け付け。

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