【特選】市場屋の晒しよし飴


粉雪のようならくがん粉に埋まった、パールホワイトの輝き。指先でつまむと厚みがあるのに、少し力を入れればたちまち、パリンと壊れてしまいそうで不安になる。この世で最も薄く繊細なガラスのように、はかなげだ。

おそるおそる割ってみれば、それはまるで霜柱。味わいは、懐かしいあの、綿あめ。上品な甘さ、シャクッと軽い食感を噛んで楽しむ。砂糖と水あめのみで、なぜこのような、世にも不思議な飴が作れるのか。

秋風が吹くころ、逢いたくてたまらなくなる恋しい飴。一子相伝の技を受け継ぎながら、300年以上も作り続けられてきたという。飴なんてしょせんコドモのおやつ・・・そんな考えはこの奇跡に出会えばふっとんでしまうはず。

市場家「晒よし飴(税込1365円〜)」
住所:〒989−1241宮城県柴田郡大河原町字町251
電話:0224(52)1258

毎年6月20日から入梅までの限定販売。湿気や高温を嫌う、繊細な飴を守るらくがん粉は、煎って甘く味付けたり、揚げ物の衣にしたりと工夫していただくことができる。晒しよし飴は、九重本舗玉澤からも販売されている。そちらはデパートなどでも買えるので便利だが、味わいは断然、これのみを作り続ける市場家が美味。


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九重本舗玉澤の「九重」


美味しいものというより、珍しくて可愛いもの。飲み物というより、デザートなどに添えて工夫すると楽しいスパイス的なもの。プレーンな葛湯に入れてもよし、そのままつまんでみるもよし。

京都独特の極小のあられ「ぶぶあられ」は軽い塩味で直径3、4ミリ。お茶漬けやお茶に浮かせる薬味だが、原料も同じもち米でこれとそっくり、しかし砂糖粒のように甘いのが本品。

湯を注ぐと馥郁たる香気と共にこのつぶつぶが次々に浮かび上がってくる、と謳う。ゆず、ひき茶、ぶどうの3種。見た目の上品な風情から一転、香料と着色料に彩られた駄菓子風情のキッチュな出来上がりが、なんとも可笑しく面白い。
九重本舗 玉澤「九重(ここのえ/税込1本147円〜)」
住所:仙台市太白区郡山町4−2−1
電話:022-246-3211
三越、エスパルなど支店多数

 ちなみに、九重本舗でも「晒よし飴」、そして姉妹品の「霜ばしら」が購入可能。いずれも「市場屋」のほうが美味だが、デパートや駅などのショップで手頃に買えるのはありがたい。九重本舗玉澤も市場屋に負けず劣らず、300年の老舗。仙台みやげには便利な一軒。


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